猫の恋

一昔前まで今頃の春の宵は猫たちのプロポーズの声で賑やかだった。
最近の彼らは去勢でもされたか自由恋愛もままならず可哀想な気がする。
人間の勝手で姿かたちも変えるなんて動物愛護と云うのは一体なんだろう。
本来犬や猫は自然に中で気ままに生きていたもので決してペットではない。
私の少年時代は、犬、猫、鶏、あひる等いたがお互い家族と思って仲良く
暮らしていた。犬など鎖などなく、夜など鳥たちの見張りをしてくれたし
子供たちの近所の川で取った小魚など残飯や雑草などと一緒に食べさせた。
今の猫は美食家だが、あの頃は自らネズミやイタチ、小さな蛇を捕らえて食した。
犬も猫も人の目も気にせず思い切り好きな相手と自由奔放に恋を満喫出来た。
貧しかったけれど人も動物もいい青春時代だったですねぇ(^.^)/~~~


猫の恋 やむとき閨(ねや)の おぼろ月   芭蕉