2005-02-24 冴え返る春 「冴え返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雨となり 上野の鐘の音(ね)もこおる細き流れの幾曲がり末は田川の入谷村」 これは清元「忍び逢う春雪解」だが、南風と北風が交互にくる春の季節を 「冴え返る」と表現している。今の季節には一番の言葉かもしれない。 気象庁天気相談所編「日本のお天気」でも 「朝の出かけにむしむしと暖かいので薄着して家を出たが、朝とうって変わった 帰りの寒さで風邪を引くのはこういうとき」とある。 「冴え返り 冴え返りつつ 春なかば」 西山泊雲