東京の風景

harimaya2005-04-23

東京を山にたとえるなら、群馬の妙義連山だろうか。
景観は非常に険しく、奇岩奇石が林立し自然の造形と
風土は四季を通してその雄大さと美しさに圧倒される。
ここ汐留も、縄文遺跡があり、江戸の大名屋敷跡の
国鉄用地も今や東京連山の一つで高くそびえている。
海の幸山の幸を求めて、このあたりを闊歩していた
縄文人が浦島太郎よろしく現れたら失神するだろう。
新宿、品川、六本木、丸の内、銀座、汐留等の峰々に
東京の空は狭められて、昔の富士を遠望できた時代も
夢のように、その変容の激しさに、どこまで発展を
遂げるのか想像もつかない。100年前の銀座や新橋は
日露戦争勝利の提灯行列で着物姿の人たちで賑わった
と云われるが、100年後の東京の風景は、吉と出るのか、
凶と出るのかは、お釈迦様もご存じあるまい。