小僧一人旅(あとがき)

これで小僧シリーズは全て終わります。拙い作文にお付き合い下さり有難うございました。
応援してくださった方、コメントいただいた方、みなさま方に厚く御礼を申し上げます。
青春時代が「小僧」だった私にとって過ぎれば夢のようですが、それでも、つまずきながら、
悩みながら、生きてきた証しが、今日であることの嬉しさの実感は、私の最高の財産です。
徳川家康の遺訓に「人の一生は重き荷を置いて、遠き道を行くがごとし」がありますが、
若かったからこそ、一人だったからこそ、出来た種付けも、実れば垂れる稲穂の喜びであり、
まさに人生は一場の夢の如し、ですが、あの頃に培った「こやし」で今の生活があります。
体験の積み重ね、数知れぬ出会いや別れがあり、たくさんのいい思い出を作ってくださった
多くの方々と、そして家族に感謝しています。「良き人生」を作ってくれた小僧に乾杯!です。
誰も生きた歴史があるように、この「田舎芝居」は過去の私の十数年間の自分史モドキだった
ですが「書けた」ことが初めての、とても新鮮に思えて、いい経験を積んだ気がします。
これらを糧に残された幾ばくかの人生の日々を充実あるものに出来たらと願っています。
重ねて、ありがとうございました。