国連安全保障理事会

もし九月の国連総会の改革で日本が常任理事国になったら小泉純一郎は、歴史に残る
戦後の宰相として末代まで名を残すだろう。吉田茂講和条約佐藤栄作沖縄返還
田中角栄の日中国交と並ぶ、日本の外交の最も華やかな偉業を成し遂げたからだ。
でもそんなに甘いものではないらしい。米中ロの冷ややかさは既得権保持にしがみつく
ドコカの国の官僚に似ているし手にした権力を削がれるのは拒否するに決まっている。
私見だが、そもそも日本が現在の制度の国連に入っているのが不自然でオモシロクない。
国連とはユナイテッド・ネイション、つまり連合国で世界大戦の日独の枢軸国に対して
付けられた名前で、日本にとっては、敵国の寄り合い所帯のような組合、そのものと思う。
その証拠に今もなお「敵国条項」に日本とドイツが明記されていて、消そうともしない。
日本もまた、政治家や評論家、マスコミなど精神的な拠りどころのように崇拝している
目出度い人が多いが、国連は私たちになにをしてくれたのだろうか? 考えてみるといい。
不平等な分担金(日本は約20%)を強いられて滞納もせず、しかも発言権も与えられず、
アメリカは滞納するし、ロシア、中国は各1%しか払わず、それで大きな顔をしている。
そんなところへ行って理事国にしてください、なんてアホらしい事は止めたほうがいい。
それより分担制度の改定とか、たまに滞納するとか、不平不満を行動に出すべきと思う。
日本が無ければ維持出来ないような国連に、ごもっともらしく頭を下げるなんて真っ平。
世界は謙虚な気持ちなど通らないし、世界は大きな声を出した方が勝つのが常識だ。