ノウゼンカズラ

harimaya2005-07-08

梅雨時の花の代表選手は紫陽花と菖蒲だが
目線を「下にばかり見ないで上を見て」と
言わんばかりに、高く、赤く、いや紅くかな?
ご近所宅の花も見事に咲いて毎日が楽しみだ。
でもこの花のはかなさは、まだこれからという
ときに惜しみなく散ってしまう無常観がある。
花は凌統花(りょうせんか)ともよばれて、
佐藤春夫の詩「酒、歌、煙草、女」のなかに
「ヴィッカスホールの玄関に、咲きまつはった
凌統花、感傷的でよかったが、今も枯れずに
残れるや」
ノーゼンカズラは、どこか異国的な情緒の
美しさに漂って人々を魅了している。