景気と人口(2)

いま皇室では紀宮さまと黒田さんとの11/15日のご結婚の準備でお忙しいだろう。
このお目出度い出来事は天皇家はじめ全国津々浦々の人々が安堵とお祝いの気分に
親しむいい知らせだ。けれど紀宮さま35歳、黒田さん39歳のカップルは、現在の
世代の晩婚化の象徴のような祝い事だが世代の差にも考え方の違いがあるのだろうか。
1,29問題は以前に触れたので省くが,国民の鑑の皇室でさえ時代の波には逆らえない。
日本の人口は100年前の日露戦争の頃は今の半分の約6000万人だったが、100年後
22世紀の始めには元の6000万人に戻ると言う。それは日本の国土面積からいえば
適正な数字かもしれないが、それまでの過程の苦労に耐えられるかどうかの問題だ。
少子高齢化社会は生半可な机上の計画だけでは計れない。老人ホームでさえ働く
若者が減れば維持するのも難しく、どの家にも複数の年寄りがいて、働く子供が
扶養しなければならなくなる環境になると、遊びや学びの時間と余裕が無くなって
消費が減り経済はマイナス成長にならざるを得ず、景気は厳しい冬の時代が続く。
平成の政治家の無計画な借金は、昭和初期の無計画な戦争への経過の罪と同じだ。
江戸時代の中期は経済の停滞と天災飢饉や幕府の締め付けに日本中の各藩は財政に
苦しみ増税にあえぐ農民たちは苦しい生活を強いられた。地方によっては人口が
減り、その背景には“間引き”などの残酷なことも行われた。歴史は繰り返される
と言うが国の財政悪化、人口減少、増税、外国の干渉などカタチ変われど、江戸の
昔と現在とあまりにも似ている。それでも当時の天文学的な借金の倒産の悲劇を
救った人もいた。米沢藩上杉鷹山薩摩藩調所笑左衛門松江藩・朝日丹波
質素倹約、行政改革、産業振興など財政破綻の危機を乗り越えた知恵者だった。
郵政民営化一つも私利私欲に走る政治家の醜さは顔を見るごとヘドが出る。