不忍池

harimaya2005-10-17

秋雨前線が横たわる鬱陶しいこの頃
しっとり濡れた不忍池の風情はいい。
広い上野公園の西側にあるこの池は
弁天島を中心に池は三つに分かれて
その一つの蓮田も秋と共に枯れ色に
変わるが季節の移ろいを出している。
時代を通して、多くの文豪がここを
舞台に名作を書き綴っているのは
優雅な風情の故なのだろう。
江戸の昔は上野寛永寺の寺領だった
らしいが今は都会のオアシスの様だ。
春は桜の名所として大勢の人で賑い
冬には北の渡り鳥が羽を休めている。
昨日訪れたが桜の葉も色付きはじめ
涼しい池からの風が、秋の深まりを
感じさせてくれた。