不忍池その2

harimaya2005-10-19

「毎日気が重いね」長雨の季節には
いろいろな場所でこのような会話が
交わされているのではないだろうか。
でもそんな空模様が不忍池はとても
似合う気がしてならない。江戸の昔
池の周りには、しもたや風の造りの
家々が静かに佇んでいた。いわゆる
出会い茶屋だが、茶屋とは名ばかり
どの部屋にも木枕が二つ並んでいる。
いわゆる、そう云うところなのだが、
時代物の本に出てくる、そのような場所は見たわけではなくても、
しっとりと濡れる「不忍」の名の由来も、昔からの粋な景色や風情も、
今も色合いが濃く残っている。  池の中央の弁天さまはヤキモチ焼きの
神様だから恋人同士がボートに乗って仲よくいちゃついているのを見るが、
弁天さまのお怒りに触れても、あたしゃしらないよ!