越後屋今昔

harimaya2005-10-20

友人の越後屋さんも先日HPで取り
上げられたが越後屋を語ってみる。
http://d.hatena.ne.jp/dozzy/
「薄利多売」はデスカントショップの
キャッチフレーズだが、その最初は
江戸時代1673年三井高利日本橋
越後屋」という呉服屋を開店させ
店頭で「現金売り掛け値なし」で正札
販売したのが始まりで大いに受けた。
伊勢商人の本領発揮だったに違いない。
それ以前の呉服などは得意さま宅へ出かけて注文をとり出来上がった
製品を届ける、いわゆる掛け売りで一年の盆正月の二回に分けての
代金後払いだったがイザコザも多くリスクを上乗せして値も張った。
そこに目を付けた三井高利が今のスーパー方式で現地生産の反物を
直接小売して流通経路を変えた当時にしては革命的な商法だった。
また反物の切り売りや、高級品には生産者の名前も付けて売るなど
今の商業形態のルーツは越後屋と言っても過言でない。この商法で
売り上げを伸ばした越後屋は、やがて明治になって併置されていた
両替店は銀行に呉服屋は百貨店に衣替えして三井財閥の基礎を作り
時代とともに大きく発展していった。  写真は江戸東京資料館の
ミニチュアだが当時の繁盛振りや、道行く人々の格好などがいい。
今は三越となった百貨店を先日訪れたが、昔の呉服屋の名残だろうか
着物ショーがあって目の保養をたっぷりさせていただいた。