内憂外患(13)

小泉首相ワシントンポストのコラムに「中国は60年も前の戦争を
引き合いに日本をなお脅威とみなし、日本を封じ込めておくためには
反日感情を維持する事が共産党指導部には望ましいのだ」と説いたが
それは正論と思う。ほんとは新聞のコラムでなく国会の答弁で堂々と
言ってもらいたかったがいろいろ事情もあるのだろうか。昔、孟子
「春秋に義戦なし」と言ったが昔の中国の春秋時代に遡らなくても、
戦争の歴史はどちらがいいも悪いもない。欲と欲とのからみあいで
大義名分を掲げてもそれは味方の軍を鼓舞するために用いるだけで
戦争に100%の正義なんてあるはずがない。先の大戦にしても日本が
全て悪くて謝罪外交の繰り返しをしているが、それは恥の上塗りだ。
当時の18-20世紀は弱肉強食の帝国主義の時代で、それぞれの国が
戦争に明け暮れ、負ければ植民地化された。日本とて例外じゃない。
そして勝てば官軍の論理を押し付けられ負ければ悪者扱いにされた。
しかも歴史を歪曲した戦後の自虐的な左翼教育の影響は情けない。
世界は中韓だけではない。外交にしてもそうだが、経済界も中韓
生産拠点を置いているのも多いが特許権や商標権が侵害され注意を
しても無視されている現状は日本をコケにしているとしか思えない。
かつて明治の初期にも中韓反日政策をとり危機を感じた福沢諭吉
中韓とアジアを興すことを考えずに「脱亜論」を唱えて西洋諸国と
手を携えての近代化の日本の方向を示しのちの繁栄の基礎を作った。
今は一万円札のモデルだが財布の中から皆に叱咤激励をしている。
今日は小泉内閣の改造だが、ぜひ先人福沢の意思を継いで欲しい。