内憂外患(18)

六カ国協議が再開したが日本はいつも蚊帳の外であまり発言させてもらえない。
日朝政府間協議も終わり拉致は先送りに継続審議で話のまとまりは無かったが
老いていく拉致家族のためにも経済制裁の話し一つもしないですごすごと帰る
外務省役人の姿はこれが今の日本外交かと腹が煮えくり返る思いだ。そもそも
拉致は国家犯罪であり相手が認めたのだから審議とか交渉とかの問題ではなく
話しが進まないのなら六カ国協議だってキャンセルすればいい。自国の国民を
守れないのは自主独立と言えないが弱い日本の姿勢が北朝鮮にナメさせている。
これがアメリカ人だったらどうなっているだろう。とっくの昔に戦争になって
北朝鮮は滅ぼされている。世界のどの国も相手が自国より弱いと見ると強圧的な
外交で押してくるのは常識で、その点日本は戦後に押し付けられたアメリカ製の
憲法で自縄自縛になり戦略的に負けていることに気がついていないのが悲しい。
周辺諸国は核持ち軍事大国で、こちらは自衛隊を持っても命令系統すらはっきり
しない丸腰の国は、いいようにお金や資源を巻き上げられて、領土も占拠され、
あげく拉致までされるとはなんとも情けない。世の中は護憲論者や平和主義者も
多いが、もし家族が拉致されたらそんなきれいごとは言っていられないと思う。
北朝鮮は総書記ぐるみの国家犯罪だから日本が責任者を引き渡せとか言っても
尻込みしながら叫んでいるようなもので、南北対決や政権の崩壊など劇的な事が
起こらないかぎりは闇の中だろう。最近はアメリカもイラクの失敗や内政の事で
北朝鮮問題には消極的で、ますます日本の自主独立の気構えが必要だ。