内憂外患(37)

今年の流行語大賞に「小泉劇場」や「想定内、外」が選ばれたそうだが
小泉首相にしてもホリエモンにしても今年の「顔」だったには相違ない。
かたや面長、かたや丸顔の面相だが、どちらも見た目には日本人的な顔で
嫌味の無さは共通している。政治家と資本家は論理7割、無理3割なのだ
そうだが、郵政一本で貫き通した「小泉劇場」の見事な大勝利の得意顔と
ニッポン放送株の買占めを途中放棄して大金を手にした「想定内」の顔は
善し悪しは別にして2005年の話題をさらって茶の間を楽しませてくれた。
小泉劇場」には「小泉チルドレン・シスターズ」や「想定内、外」には
敵対的買収」など提灯がぶらさがっていたが、私の気に入った流行語は
「ブログ」「刺客」「クール・ビズ」「女性専用車」「愛国無罪」などなどだが
「ぶっ壊す」「錬金術」「愛・地球博」「耐震偽造」なんて言葉も欲しかった。
一年を振り返って発表されるこれらの言葉の列挙はその時々を思い出されて
とてもいい企画だ。「流行語大賞」そのものが平成の素晴らしい新語と思う。
言葉も時代の経過とともに変化するのだろうが、優しい言葉、いい日本語は
いつまでも語り継いで欲しい。来年はどんな言葉が流行るのか楽しみだ。