内憂外患(53)

今年2005年は日本史に特筆される年になったようだ。明治32年に統計を
取り始めて増え続けてきた日本の人口が2005年を境に減少方向に入って
人口デフレの進行は当分止まらないと言う。世紀末には5000万人規模に
なるらしいが人口も100年前の日本に戻ることで成熟の社会になるだろう。
四季の変化の豊かな自然溢れる日本国土の大きさは今の半分程度の人口が
最も理想的で童謡や唱歌に歌われる歌詞や情感はそこから生まれてきた。
有識者と称する人や評論家たちなどは、これからは労働者不足になって
社会に勢いが無くなり移民を検討するとの意見がとても多いがフランス、
ドイツなどを見る鏡で人種間の軋轢は避けがたく解決は程遠いものだから、
それはやめたほうがいい。社会の急速な変化の中でロボット化は進み雇用、
定年制の問題や若者の失業対策など日本人だけで出来る事は山ほどある。
それでなくても今の外国人犯罪の凶悪化で日本の治安の乱れがひどい事を
忘れたわけでもないだろう。日本の優れた伝統文化を正しく受け継いで
将来に託すのは目先の事ばかりを考えないで国家百年の計に立ち子孫に
伝えるよう責をもつべきと思う。心の余裕と豊かな自然を取り戻せるなら
多少の年金や社会保障が減ったっていいじゃない。家に鍵を掛けることも
無かったかつて良き時代の安心の社会は、これからの知恵にかかっている。
私たちの子孫にいい日本を残してあげよう。