内憂外患(54)

島根県大田市に「一年計砂時計」があると言う。この大砂時計は「砂暦」と
名付けられ1tの砂を一年かけて落とす世界最大の時計だそうだ。高さ5m
幅1mの巨大な砂時計は1秒間に0.032g、1時間に114g、1日で2,740gの
砂がコンピューター制御で落ちて、それだけでも驚きだが大晦日の終時には
グルリとひっくり返し、元旦の零時ジャストから一年を計り始めるというが
それを見ればその壮大さに、悠久の時の流れを感じる事が出来るだろう。
来年こそは一度見に行ってみたいと思うが、その見事さは感動ものらしい。
地球は一分一秒の狂い無く自転して太陽を回っているが人生は分からない。
古希を過ぎると一年、一年が健康との勝負で、今年も恙なく過ごせた事を
神様に手を合わせ、付き合ってくださったみなさまのお陰と感謝している。
老いの哀しさは姿格好、体の衰え、精力の減退、物忘れなど時の経過と共に
加速度的に坂道を下っていくのは運命だがせめて感性だけは磨いていたい。
運は仕方ないが会社の仕事の内容を以前よりは自分の時間を持てるように
方向転換をして家族との時間、趣味との時間を大切にしたいと願っている。
生きる事は砂時計のように砂を落として時が過ぎることだから、つくづくと
人生は有限だなぁと思える昨今で、年を重ねて初めて知った感情だろうか。
2005年も間もなくに来年もまた時計が順調に動いている事を念じているが
普段の節制、前向きの姿勢、あとは神さまの思し召し次第だと思っている。
今年もお世話になりました。 みなさま良いお年を!