隠居の独り言(24)

今日は北方領土の日だが千島樺太が日本だった事を覚えている人は今になっては
日本人の中で人口の何%になってしまっただろう。オホーツク海は日本の内海の
ように漁業開発は日本人の手で行われて世界でも最も豊かな資源に恵まれていた。
小学校で習った日本の地図は千島列島、日本列島、琉球列島が三本のタマ暖簾の
ように美しく模って一つの作品のようだった。それが本来の日本の姿でなければ
日本ではないと思う。千島や樺太は縄文の昔からアイヌの人たちが住み外来人は
住んだ形跡が無い。つまり今の日本人の先祖は伝来の土地で平和に暮らしていた。
それらの人々を無残に蹴散らしたのはつい最近の1945年にロシア(当時ソ連)が
日本との不可侵条約を一方的に破って攻め入り不法占拠して現在に至っている。
戦争に負けると云うのは情けないものでお前は泥棒野郎だ、不法者だと言っても
勝った相手のソ連は戦利品として捕虜たちを奴隷として極寒のシベリアで働かせ
領土不拡大の規定まで無視して日本から千島樺太の全部を強奪してしまった。
戦後の日ロ関係はノドにトゲが刺さったままになって、その原因と結果の全てが
ロシア側で今更何も書く気にもなれないが、せめて今年のロシアG8サミットで
小泉首相が「領土解決なくして日露は無い」と世界の首脳の前で宣言すべきだ。
同じ戦勝国アメリカは戦後になって沖縄、小笠原の島々を全て返還している。
国は違っても人の気持ちは変わらない。長い目で見てアメリカは素晴らしい事を
したと思う。そんなロシアと仲良く付き合えるだろうか。