隠居の独り言(41)

いろいろな病気を重ねたせいかここ数年で60キロあった体重が55キロに
減っている。あるいは老いともに身体全体が萎びてきたのかもしれない。
歳と共に胃の消化能力が退化して若い時のように食べられなくなったのが
関係しているのだろうか。三度の食事はお碗半分ぐらいのご飯で充分で
一日の食べる分量を朝4昼4夜2の割合で間食はしないことにしている。
高蛋白、低脂肪、減塩は基本だが豆関係が好きで朝食は豆腐、納豆、煮豆
味噌汁は欠かさずに食べているが大豆は蛋白質の高さは言うまでもなく
脳の働きのレシチンや食物繊維もあって消化器官にもとてもいい具合だ。
かつて胃や腸の調子に苦しんだこともすっかり忘れたようになったのは
三度の食事は定刻と腹八分目を守る事にしたのが良かったと思っている。
食は言うまでもなく人間の本能で食欲を増進させ美味しくいただくのは
胃の中のハングリー状態を適当に長続きさせるのが処方箋なのだろう。
機械だって長い間を使っていると必ずどこかの部品が故障してダメになる。
機械なら部品交換も出来るが人間はそれが利かないので節制するしかない。
健康自慢の老人もいるが、老いは避けがたく年と共に皺がより歯が抜け
眼がかすみ耳は遠くなり同じ話を何度も繰り返して周囲の人を困らせる。
歳相応の病気をするのは当たり前で病院通いは老人の生活必須科目だ。
薬を飲んでいない年寄りはいないと思って間違いない。 つづく