隠居の独り言(105)

社会保険庁の不祥事で新聞欄を賑わせている。読めば読むほど内容の
詳細など腹立たしく見たくもない。未納の年金保険料を徴収するのに
莫大なコストを掛け帳尻合わせのために嘘をつき、あげくに年金を
もらえない人の生活保護に税金を注ぎこむ制度には呆れるばかりだ。
損保ジャパンから乗り込んだ村瀬清司長官が改革に取り組んだのに、
そんな中での背信行為は許されないし、腐敗体質が改まっていない
実体が明白になったのだから、いっそ社会保険庁など無くして民間の
保険会社等にそっくり身売りすればいいと思う。年金制度の改革は
老後の生活に関わる最重要課題で小泉首相も郵政改革は熱心だったが
社会保険庁だって民間に出来るのだから民間に任せればいいと思う。
公的年金の保険料が今後10年以上に亘って引き上げられ、逆に将来に
受け取る年金水準は引き下げられていき、現在年金を受け取っている
人の給付水準も下がっていく現状で社会保険庁の職員の給与も経費の
中に入っている事だからバカバカしく腹立たしく血圧が上がりそうだ。
年金は全てが公平であるべきだが基礎年金の部分は税金で賄い財源は
消費税UPもやむを得ないだろう。かつては保険や年金など無かった。
それゆえに老後のために貯金もしたし老いては子供たちが親の面倒を
みた家族のあり方があった。豊かさはなにもお金だけではない。