隠居の独り言(140)

今年のプロ野球前半戦が終わったが19日最終日の巨人阪神戦はさすが伝統の
一戦にふさわしい試合にTVから目が離せなかった。巨人、上原浩治阪神
福原忍との投手戦は息をのむようで上原は9回までヒット4本、福原は8回
2本の力投はお互い褒めあうべきだろう。巨人にとって悔やまれるのは8回に
1死3塁で阪神関本健太郎の浅い中飛で3塁走者の鳥谷敬がタッチアップ、
誰もが本塁上のクロスプレーを期待したのに高橋由伸のワンバウンド送球は
今の巨人を象徴している。せめてイチローを見習って全力投球して欲しかった。
今年のセ・リーグをつまらなくしているのは、巨人の凋落が最大の原因だが
いくら小久保裕紀などケガ人が多く出たからって残った選手たちの試合中の
気迫が足りない。原辰徳監督は先日フロントに呼びつけられたが昨年監督の
堀内恒夫と違ってあまり叱られずに済んだようだがそれは人柄の良さだろう。
私は若い頃からのトラキチだがかつての阪神も春先だけ良くて、それ以降が
いつもファンを裏切って最下位を彷徨っていたがそれでも応援していたのは
惚れた弱みかもしれない。今年の巨人はあの頃の弱い阪神に似ていてファンは
辛いだろうがそれでも見捨てないのは、さすがは巨人の老舗の強みなのだろう。
巨人と阪神は昭和初期から続いた好敵手で天覧試合をはじめ、数々の名場面と
名選手を生みプロ野球に貢献した素晴らしい業績は語るまでもない。徐々に
下降気味のプロ野球の興廃は巨人の奮起にかかっている。ジャイアンツ頑張れ!