隠居の独り言(143)

夏休みに入ってNHKラジオのAM9時からの「夏休み子供科学電話相談」は
毎年恒例の楽しみだが子供だけじゃなく大人にも勉強になってなかなか面白い。
車の中や仕事の合間に聞くことにしているが子供たちの発想力や観測力などは
大人よりはるかに新鮮で「なるほど」といつも感心して聞かせてもらっている。
蛇のシッポはどこからですか? スズムシは脱皮した皮を食べるのはどうして?
星の色が赤いのと青いのと違うのは?ライオンのオスのタテガミは何のため?
等々だがその他に植物の事、生活一般の事、あらゆる面で、大人はなにげなく
見逃している普通の生活の中にも気がつけばこんな事もあるのかと子供たちの
目から教えてくれる。とにかく森羅万象、世の中は分からないことがゴマンと
あって今更ながら人に聞くのもはばかれることが多々あるが「聞くは一時の恥、
聞かぬは一生の恥」で恥の掻きっぱなしの生活を続けている。哀しいことだが
年を取れば考えが固くなり顔の表情にも変化がなくなり頭も頑固になっていく。
時々孫に地理を教えるが「お爺ちゃん大きくなったらアメリカへ一緒に行こうね」
その頃、私は100歳以上、若いと云う事は未来が大きく広がっているという事、
「子供科学電話相談」を聞いていてこの子達の成長を想像するのも微笑ましい。
変化の早い現在に生きるにはハード面は若い人たちに教えてもらいソフト面は
子供たちと遊びのなかから気持ちに入れていく。孫との暮らしはそれだけでも
幸せだが小さな夢と知恵を共感できるのが何ともいい。