隠居の独り言(176)

福岡市職員の飲酒運転のために幼児3人の命を奪った悲惨な事件のあとも
なぜ酒を飲んだ公務員の交通違反が後を絶たないのか。「飲んだら乗るな」
「乗るなら飲むな」の最低限のモラルさえ守れない人間に公務員の資格が
あるのだろうか。公務員になるとき公僕(公衆に奉仕する立場)の意味を
習ったはずなのに飲酒運転、裏金作り、わいせつ行為等々、そのたびに
幹部たちがTVカメラの前で頭を下げているのは見飽きたが、世間の噂が
それほど気になるのなら一蓮托生でその「部」が全員辞職すればいい。
お付き合いの酒というけれどその大半は「飲み会」と称して仲間同士が多く、
飲んだ者も飲ませた者も飲酒運転に関わった者の事故の責任は、全員で
負わねばならないのは当然だ。飲んだあとの行為は酒の上のせいにする
日本の甘い習慣が罪の意識の無さに輪をかけた一つの原因になっている。
これでは厳しいルールを作るしかない。事故の有無にかかわらず飲酒運転
即免職の処分は青森、秋田、徳島、高知、佐賀、長崎の6県だけらしいが
都道府県全てに広げてもらいたい。役人は一般の会社員より給与や年金など
恵まれていて優遇された条件の上に胡坐を掻いているのは言うを待たないが
それだけに「厳罰化」の波は当然だろう。横浜では飲酒運転で免職になった
元教諭は処分が重過ぎるとして不服の申し立てをしたというが教える立場に
あった人が何をかいわんや、と思う。特に国民の税金で食べている公務員は
厳しい競争に生きて家族のために働く社会人の怒りの気持ちを知るべきだ。