隠居の独り言(184)

安倍内閣が発足した。親分が若いから新鮮な気がするけれどどうなることやら・・
世間は小泉政権から安倍政権へと歴史が流れていくがNHK大河「功名が辻」の
場面も豊臣秀吉柄本明)が晩期で政権は徳川家康西田敏行)へと移っていく。
政権交代の物語は今では昔と違って殺し合いなどないが、そのプロセスは殆んど
変わらない。小泉が秀吉なら安倍は家康で麻生太郎前田利家唐沢寿明)かな。
世渡り上手な山内一豊(上川達也)千代(仲間由紀恵)は政権が変わっても内閣に
踏みとどまる。リーダーが変われば当然に国の針路も違ってくるだろうし今までの
独裁的な小泉流戦法も一見地味な安倍戦略は日本をどのように導いていくのだろう。
大河ドラマの背景は戦国時代の後期で血気盛んな武士達が朝鮮侵略をはじめとして
東南アジアにも手を広げた頃だったが政権が変わると急速に鎖国時代へと流れる。
古代から地政学的にも大陸や朝鮮との友好や摩擦は日本の重要課題だが、切っても
切れぬ中韓との関係を安倍新政権は今までと同じようにやっていけばいいと思う。
仲が悪くなれば損をするのは中韓のほうで優位を保っている日本はもっと自信を
持つべきで小さな事の一喜一憂は相手の壺で阿部氏自身の考えを優先すればいい。
長い日本史を見ても政治形態は動→静、静→動を繰り返しながら平成の現在がある。
明治以降をみても西南戦争や日清、日露の動乱期を経て落ち着いた大正ロマン
平和な時代が訪れたがそれも長続きせず昭和の戦乱に巻き込まれて奈落に堕ちる。
戦後の平和は多くの矛盾を抱えながらもどうやら過ぎたが最近の近隣国のキナ臭い
情勢に日本はきちんと対応していけるのだろうか。歴史は繰り返されると言うが
世界は曲がり角に来ているのは事実だ。安倍晋三の肩の荷は重い。