隠居の独り言(190)

北海道滝川市の小学校6年生女子児童のイジメによる自殺事件はとても悲しいが
教室に置いてあった遺書を読むと自然と涙が出てくる「人からキモイといわれて
とてもつらくなりました。みんなは私のことはきらいですか?きもちわるかった
ですか?」淡々と綴られた文章だけに彼女の心の傷を見る思いで胸が詰まる。
「6年生のみなさんへ」と題された遺書を残して彼女は昨年の9月に教室の中で
首を吊っているのを発見され今年の1月に死亡したというが遺族は翌10月に
学校側に遺書を示しイジメがあった事実を認めるように求めていたという。
それを一年近くも経って滝川市教育委員会は「心のサインを掴めなかったのは
申し訳ない」「いじめの事実は把握出来ない」と言い張る了見は納得できない。
しかもこれだけの長い期間を口を噤んだままとは学校の先生や教育委員の人達は
それでもあなた方は教育に携わる資格があるのかと質したい。教育とは勉強を
教えるだけではない。「人の道」を教えるのも教育の一環ではなかったのか。
全国で今までに数多くのイジメによる自殺があったのに先生たちの学習が無い。
イジメはどこでもあるし教師の目を盗んで行われる場合が多いので見つけるのは
難しいだろうが普段から先生と生徒の触れ合いをきちんとしていればある程度は
防げるはずで私立学校や塾ではそのような事をあまり聞かないのは先生の目が
行き届いているからだろう。我が家でも先日の学校の保護者会でも先生いわく
「自分がいじめられていると思ったら自分から話しかけましょう」と話したが
冗談じゃない!それが出来ないからイジメがあるのだ!先生は分かっていない!
いじめられたら登校拒否でいい。そしてそんな子供たちの学校を作って欲しい。
弱い者の立場に立ってあげるのが道徳なら明日のある子供たちを正しく導くのが
本来の教育や政治ではなかったか。イジメで亡くなった児童が哀れでならない。