隠居の独り言(285)

君が代の伴奏が憲法違反とかの問題は、愛国心も遂にここまで堕ちたのかと
目や耳を疑いたくなる。提訴した教諭に国歌の品格を勉強していただきたい。
君が代の歌詞の意味をしっかりと捉え他国の国歌の歌詞と比べてみるといい。
今国会で提出される学校教育法では「わが国と郷土を愛する態度」の目標と
教員免許法などをまとめ、失った教育学習や愛国心をどこまで戻せるかだが
最近の日本人の愛国心の無さは例えば国際試合で日本が優勝して表彰台に立ち
日の丸が掲揚され君が代が流れても国旗への敬意も無いし国歌も口ずさまない
選手が多いのを見て、他の国々の人たちはどのように思っているのだろうか。
それは“愛”を教えなかった教育の問題でもある。家族愛、郷土愛、祖国愛の
人間としての基本を忘れた悲しい事であり家庭も学校も考えなければならない。
といって国家に対して意識が重過ぎると戦前の軍国主義のようになって国粋的に
なって国家権力が強くなり言論は抑圧され重苦しい生活を強いられる事になる。
隣の中国や韓国などはいい例で国家が率先して反日をモットーに民衆をなびかせ
権力の維持に利用している。中韓の支配者達は、尖閣諸島はわれわれのものだ、
竹島は韓国の領土だと煽り立て、民衆はそうだそうだと熱狂して日の丸を焼く。
戦前に生まれた自分は軍国少年だったが、今の中韓はそれに似ている気がする。
国家意識は大切だが軽いほうがいい。といってあまり軽過ぎると19世紀末の
清の時代の中国のように列強に甘くみられて餌食となってしまう。世界の常識は
国家への忠誠心の無い民族は魂の抜けた人間としか見ないし、その国の領域なら
勝手に入り込んでもかまわない。その常識で中国は外国に禿鷹が啄ばむように
荒らされて結局は清王朝が滅び、日本はじめ列強たちによって国家が有って無き
状態にまで追い込まれていった。19世紀末の日清戦争だって清国軍は日本軍の
10倍の戦力を有しながら、あっさり日本に負けてしまう。その清朝だって基を
ただせば満州にいたわずか60万人ぐらいの騎馬民族が5-6億人もいた漢民族
支配した国家だったが国を軽く考える意識がいかに愚かな事かは歴史が物語る。
今の日本人が国家を軽く見るのは、あの頃の中国に似ていないだろうか。