隠居の独り言(290)

イソップ物語オオカミ少年は、いつもオオカミが来ると嘘をついて
村人を困らせた。でも今回は北朝鮮が嘘をつきながら本当に核兵器
手にしたことは嘘ではなくなっている。いよいよ本性を表したワルだ。
今日から六カ国協議に設置された日朝国交正常化交渉が行なわれるが
何といっても拉致問題が最大の焦点である事には間違いなさそうだが
日本は「拉致問題の進展なくして国交正常化も経済援助もなし」との
これまでの原則を絶対に貫いてほしい。北朝鮮は解決済みの一点張りで
難航が予想されるけれどこればかりは譲れない。家族の一員を失った
被害者の心情はいかばかりか計り知れないし、何よりも国家の尊厳を
傷つけられたヤクザのような相手に敢然と立ち向かう姿が、世界中の
国々からも支持と尊敬を受けることにも繋がる。この問題にあまりに
固執すると六カ国協議から孤立し、置いてきぼりになるという議論も
あるが、それは逆でアメリカだって日本の毅然とした姿勢がどれほど
北朝鮮に対しての交渉の支え骨になったか分からない。日本の態度が
しっかりしなければ六カ国協議も継続できないはずだ。それと同時に
北朝鮮に対しての防衛力を至急に検討するべきで相手がミサイルなど
砲身をこちらに向けている以上は一刻の猶予も許されないはずだ。
民主主義とは厄介なもので、法律を一つ作るにも相当な時間と労力を
要るし捗らないのは分かるが国防問題に関しては与野党一緒になって
早急に事を運んでもらいたい。日本人一人ひとりの命が掛かっている。
近隣諸国は、結局は北朝鮮の核保有を許しているようなもので韓国や
中国は援助を続けロシアは沈黙をし、ゴネ得を稼がせているようだ。
ワルを許してはならない。許すとますます大きくなって返ってくる。
安倍内閣の運命も六カ国協議に大きく左右されるといっていい。