隠居の独り言(314)

今日から中国の温家宝首相が日本を訪れて安倍総理と首脳会談が行なわれる。
温家宝首相は今回の訪日を「氷を溶かす旅」と位置づけたが果たして日中間の
溶けない氷の殆どの原因が中国の強圧的な外交路線にあることは間違いない。
ガス油田、領海侵犯、尖閣諸島歴史認識反日思想などは、どれをとっても
中国が原因で温家宝首相の「戦略的互恵関係」と言われてもお互いが納得する
なんて太陽が西から上がっても無理だろう。言論の自由の無い国の反日行動は
何も知らない住民達が党利党略に踊らされているといっても過言でなく訪日の
意図はどこにあるのか見きわめなければならない。東シナ海日中中間線でも
尖閣諸島の問題も含めて隔たりは大きすぎるし中国の強引な油田開発に日本は
指を咥えているだけでは既成事実で資源を吸い取られてしまうだろう。まして
中国海軍が油田の周りで護衛しているとなればうかつに手も出せない状況だ。
軍備力の増強も近年は著しく公表されているだけでも昨年8兆円はアメリカに
次ぎ世界第二位の軍事大国になっている。公表外の実情はそれの数倍らしい。
現在の平和なアジアに何故に膨大な軍事力が必要なのだろうか。一つは台湾や
澎湖諸島を軍事占領する事、一つは南沙、西沙群島や尖閣諸島などの周辺地域を
支配下に置く事が考えられる。歴史認識の問題も過去の事実は変えようがないが
南京虐殺従軍慰安婦など歪曲してほんとの事であるように中国に報道されると
人のいい日本人でも簡単に呑めない。来日を前にした記者会見でも温家宝首相に
わざわざ靖国を質問している日本の能天気記者がいるがこのような問題は日本の
一部の報道機関の火遊びをして山火事になってしまったような気がする。