隠居の独り言(350)

子供の頃から自分は歌うのが滅法好きだが、今はギターの弾き語りが殆どで
カラオケで歌うのは今一の感じだ。カラオケ伴奏で歌うのはあくまでソフトが
主で歌がそれに合わせてついていくので歌うほうは面白くない。歌い手として
思いっきり歌うとき伴奏が本人に合わせてくれると気分は最高に乗ってくる。
その辺り、弾き語りは申し分なく歌も伴奏も独り芝居なので思うままに出来る。
今になって習って良かったとしみじみ思う。最近は先生について習っていないが
レッスンの時など不思議なもので高い声域が楽に出てくるが、幾つになっても
可能性は無限だなぁと思うことしばしばだ。ギターも弾けば弾くほどそれなりに
上達しているし、夢が夢でなくなることの達成の感動はいつも新鮮に感じる。
西田敏行が歌っていた曲に「もしもピアノが弾けたなら」があるがその歌詞に
「もしもピアノが弾けたなら、想いの全てを歌にして君に伝える事だろう」は
切ない恋心を歌に込める情熱を歌ったものだが、楽器を弾くのは難しいけれど
達成出来たなら、これほど素晴らしいものはないし、これ以上の喜びは無い。
歌っていると幸せだ。嫌な事、辛い事もみんな忘れて歌やギターに熱中出来る。
自分はほんとに音楽が好きなのだなぁと思う。クラシック、民族音楽、歌謡曲
何でも好きなのは小さい頃、母や祖母が歌っていた唱歌から今の歳になるまで
さまざまな音楽に巡り合えた事だ。自分にとって音楽は身体の一部分のように
住み着いてしまっている。いつか今までの集大成としてリサイタルでもしたいが
技量がいまいちと気恥ずかしさと、でも夢はずっと持ち続けたい。