2007-06-21 高幡不動 新宿から京王線での高幡不動尊の 境内の山は今が盛りのあじさいで 染まっている。山の中に祀られた 88ケ所の地蔵尊を巡拝しながら あじさいの道を歩くと、爽やかな 森の風が紫や白の花をそよがせて 梅雨時の季節を肌で感じさせる。 自然の中を歩いていると、その昔 武蔵野の草原は梅雨草であふれて いたろうと過ぎし日の風景を想う。 紫は古代から最も高貴な色として 優美な神秘性を持った象徴的な色として美しい女性にもたとえられた。 「紫の、ひともとゆえに武蔵野の、草を見ながら、あわれぞとも見る」古今和歌集