隠居の独り言(382)

歳を重ねると記憶力が相当に衰える。そこで訓練をしなければならないが
独自の処方箋はラテンのギター弾き語りで記憶力を保つようにしている。
スペイン語の歌詞とギターの楽譜を暗譜して歌うのは自分なりの微々たる
努力だが、忍び寄る老いの影と闘っているつもりでやっている。それは
スペイン語でなくてもいいが異国の言葉で歌い、西和辞典でその歌詞の
意味を知るのも勉強で、ギターも繰り返し練習するのも、暗譜の基本だが
自然に脳にインプットされていくが老いた頭の体操には良いと思っている。
以前は私の演奏が本場のスペイン人に分かるのかと危惧した事もあったが
最近はいいじゃないか、自分が楽しく歌っていればと気にしなくなった。
聴かれてヘタと思われてもいい、べつにプロになるわけじゃないんだから、
といって覚えているだけでは意味が無く、いつでも歌える事に意義がある。
ときどき人からリクエストされるが、おもむろにギターを持つ快感はいい。
芸術家にボケは無しというが指先まで神経が細かく通うのがいいのだろう。
記憶力といえば小さい頃のは、しっかり覚えているもので「いろはカルタ」
百人一首」「教育勅語」「般若心経」「大東亜戦争勅諭」「童謡の歌詞」など
この歳になっても諳んじているし「大本営発表」の言葉も一部は覚えている。
小学4年生の夏休みの宿題に「大東亜戦史」を書いて兵庫県から表彰状を
いただいた。12/24香港、1/2日マニラ、2/15シンガポール、3/1ジャカルタ
7/1ラングーン、日本軍に陥落された都市名を日記風に綴ったものだが他に
マレー半島沖で英海軍のプリンスオブウエールズの戦艦2隻を撃沈した事や
セレベス島の落下傘部隊の活躍など血沸き胸躍った生粋の軍国少年だった。
子供の頃の記憶力は素晴らしい。今は時々孫達にさまざまな事を教えている。
3,141592653589793238462643383279・・小数点以下の円周率の覚え方で
産医師異国に向こう産後厄無く産婦みやしろに虫散々闇に鳴く・・どうでも
いいことだが頭の老化は記憶力を衰えさせない意欲が処方箋だと思っている。
ブログを更新するのも老化防止には最適なのだろう。