隠居の独り言(417)

ミャンマーの反政府デモへの弾圧は国を守るはずの軍隊が自国民に向けて発砲は
これが国家なのかと憤りを通り越して人間性も地に堕ちたものだと呆れ果てる。
中東では多くの人々が爆弾テロで命を落とし安心をして町も歩けない。これらの
事件を知るにつけて日本の国はなんて平和ないい国家であると今更ながら思う。
国会では自民党民社党が丁々発止と論戦をしていても国民の生命や財産に関る
ものは何も感じないのは何でもないようだが、なんて素晴らしい国家なのだろう。
日本では民主主義が発達し経済が発展したのは、法治国家でありみんなが法律と
言うルールを守る日本人ならではのメンタリティが国民性となっているからだ。
当たり前のようだが総理大臣の悪口を言っても罪にならないし思想や宗教などの
自由は充分に保障されている。日本が世界で一番安全な国と言われているのは
同一民族で長い国の歴史に醸成された情操的な暮らしが続いた結果なのだろう。
日々の暮らしに緊張感が無いのはなによりだが、空気のような平和の有難味を
日本人はもっと誇っていいのではないか。自信を取り戻していいのではないか。
近隣諸国では中国は共産党文化大革命で罪の無い数多くの人間が粛清されたし
韓国や台湾でも戦後に何回かの戒厳令で庶民が命を落としている。北の王朝は
言うにおよばないがフィリピン、インドネシアベトナムカンボジア等々の
アジアの諸国で大戦後の半世紀でも平和に暮らせた国は皆無といっていい。
フランス、ドイツなど欧州のデモなど様相は凄まじいものがあるしアメリカでも
銃規正法もままならず、西部地震の後の暴動は民主的国家とはとても思えない。
ロシア、アフリカ、中南米も然り日本に生まれ、日本に暮らせる幸せは、今日も
世界の各所で起きている事件を知るごとに、しみじみ日本に生まれて良かった。