隠居の独り言(438)

石油価格の高騰が家計に大きく響きガソリンはもとよりパンからビールまで
値上げラッシュが続いていると、連日のように新聞TVで報道されているが
世界的にも中国をはじめ今までの発展途上国の急成長で石油の生産が需要に
追いつかなくなり30年前の石油危機の時のような一過性ではないようだし
資源の争奪戦はますます激しく、日本も今までのように大人しくしていると
生き残りが難しい。石油、天然ガスの殆どは輸入に頼り、食料品の自給率
40%を切り外国頼りの生活をしている事にも日本人は案外と気付いていない
のではないか。30年前には60%もあったのに食べものの中身が贅沢になり
食べ残しは3割もあるという。そのうえメタボに悩むとは罰当りな話しだ。
スーパーの山ほど積んである食料品は売り切れる事は滅多に無いだろう。
売れ残った食料品はゴミとして焼却処分になる運命だが賞味期限を延ばして
売ろうとする一部の悪徳業者の気持ちも分からぬまでもないと思ってしまう。
先日TVで見たのだがリンゴの鮮やかな赤色は周りの葉を切り取り太陽に
当てる事で赤みを付けるが葉を切らない斑のほうが甘くて美味しいという。
手間を掛けて、見た目の綺麗さを競うより自然の美味しさのほうがいいに
決まっている。色の冴えない果物も曲がったキュウリやナスも、栄養や味は
変わらない。値上げラッシュで家計を切り詰めるというよりも、ひと昔前の
生活に戻せばいいのであって衣食住に掛かる費用の無駄の部分を見つける事、
食べものも腹八分目にすれば健康も取り戻せる。メディアは生活苦を言うが
値上げは無駄を見つけ出すいい機会ではないか。プラス志向で暮らそう。