隠居の独り言(445)

先の参院戦の自民党の大敗の後遺症は今になってじわじわと染み渡るように
日本が病んでいく気がしてならない。インド洋での海上自衛隊の補給活動が
旧特措法が失効して中断されているのに法案を通すにも大変な労力と時間が
必要でどれだけ国が損をしているか、日本の国益に関る外交の事は超党派
あるべきだが何かにつけて特措法を拒否する民主党の考え方に納得出来ない。
各新聞がこのほど行なった世論調査でもテロ特措法にはおおむね賛成が多い。
国民の世論に対して民主党が反対をすれば結局は自らの首を絞めることに
なるのが分かるはずなのに反骨精神の民主党員がいないのも実に情けない。
「ねじれ国会」はこのままだと6年は続くという。その期間は法案の成立は
極端に少なく反対のための反対の政策が民主党の方針とあれば日本の将来に
暗い影を落とす事になりはしないか、いっそ衆院選民主党が勝てばいい。
気に掛かるのは小沢一郎の国連至上主義は自衛隊の海外出動は国連が決めた
場合のみで、それ以外認めないというのは我が国の自衛隊そのものの存在を
否定するもので隊員の生命財産も国連に委ねようとするのは矛盾が多すぎる。
自衛隊の存在はあくまで我が国の国益のためであって国連のためではない。
一方の福田首相も先日の日米会談でブッシュ大統領との話しでテロ特措法も
北朝鮮駐留米軍も原則論ばかりで進展が無く日本の閉塞感は否めない。
いっそ福田首相は北のテロ国家指定解除ならインド洋の給油は出来ませんと
啖呵を切るくらいの勢いが欲しかった。福田康夫小沢一郎、旧世代からの
しがらみを引きずった二大政党の領袖を持つ日本の政治はどうなるのだろう。