隠居の独り言(660)

北朝鮮が日本近海に向け弾道ミサイル発射を予告しているが果たして日本は
それを迎撃することが出来るのか。国民にとって難しい選択を迫られている。
北朝鮮に拉致されて田口八重子さんの家族と、かつて田口さんに日本語を習った
大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫工作員の面会が先週韓国釜山で実現した。
金元工作員は「田口さんの死亡は考えられない、結婚したことも聞いた事が無い」
次々に明るみに出る北朝鮮の欺瞞、これが国家なのか、一体北はどこへ行くのか。
それが隣の国なのだから実に厄介だが、といって日本列島は引越しも出来ない。
いわゆる北朝鮮の正式国名は朝鮮民主主義人民共和国と言う。どこが民主主義で
どこが人民共和国なのか。拉致も航空機爆破も全てがテロの国家犯罪で、それを
隠すための嘘の重ねはいつまで続けられるのか。そのオオカミ少年に対し各国は
自己の利益を優先し、アメリカは北の強引な要求を呑みテロ指定国家を解除し、
地続きのロシア、中国は独裁政権崩壊時の多数の難民の流入を恐れて北朝鮮
ご機嫌取りをしているが実に情けない。韓国は北との同民族意識拉致問題には
積極的な関心は示さないし、国家関係とはそのようなもので、みんな自分勝手だ。
それをいいことに旅客機爆破、偽札、麻薬、拉致、ミサイル、そして核保有まで
悪の将軍様は各国を脅し、金を巻き上げ、民を餓えさせても体制を守ろうとする。
北は話し合いで解決出来る国でないのは今までの長い経験が痛いほど分かったが
我慢の限界もいい加減にしたい。日本も今は強硬路線を採用するしかないだろう。
北がミサイルを発射するなら、こちらもミサイルでお返しをすることを告げる。
拉致した人々を帰さないのなら在日北朝鮮の高官を拘束する。出来れば日本も
保有をちらすかせる。敗戦から半世紀以上が過ぎ謝罪や賠償などのミソギは
済んだのだから、もう独り立ちがしたい。幸い日本とアメリカは軍事的同盟を
結んでいるのだから、ここで安保を活用しなくて、いつ実行する時があるのか。
何のための日米安保条約か、よく考えるべきだ。