隠居の独り言(690)

プーチン首相の顔が好きだという女性が多いという。女心の綾は測り知れないが
あの冷厳一徹な顔付きは最近の草食系男性が増えた傾向への裏返しで強い男への
憧れなのだろう。昔の女は「踏まれても蹴られても付いていきます下駄の雪」で
好いた男と決めれば我が心山の如し、と称されたヤマトナデシコも死語となった。
今月半ば冷徹男プーチンは日本にやってきて経済・領土問題を話し合って帰った。
大統領在任中に日本に振り向きもしなかった彼が何故今になってやってくるのか。
100年目の不況の影響で今のロシアの経済は実に宜しくない。天然資源の価格が
多少上昇しているといえロシアの経済に比例的に反映されている以上、不景気は
直撃し日本に対し弱気なところを見せ北方領土問題解決には絶好の好機といえる。
それなのに、ここにきて何故か3,5島返還論という報道には率直に驚いている。
阿呆もいい加減にしたい。あくまで4島一括返還で1?たりとも譲る必要は無い。
1945年夏のロシアの暴虐をもう一度思い起こすといい!プーチンの顔が見える。


北朝鮮が再び核実験を行い、ついでにミサイルを発射した。実験する度に性能が
UPしていく。早速日本やアメリカなど国連安保理で相談する話だが今更ながら
安保理の役割は何だろうと疑問に思ってしまう。今まで安保理の決議に反しても
なんら制裁も無く、先日のミサイル発射でも議長声明とやらの、わけのわからぬ
声明文では北朝鮮にとっては蛙に小便の類いだろう。アメリカはどうするのか?
政権交代をしたばかりのオバマは核の無い世界を掲げた演説をしたばかりなのに
まるで無視して顔を泥で塗られたようなものだ。オバマの話し合い政策も一見は
穏やかでも世の中は常識が通る人や国ばかりでないと彼は痛感したに違いない。
アメリカにとって敵対するイランやアフガニスタン等は宗教の絡む問題も含むが
北朝鮮は純粋な挑戦的行為であり考えようでは一番の悪の枢軸国とも言うべきだ。
北の暴走はその組織からしてたとえ将軍様でも止められないところまで来ている。
しかし今は結局のところ弱小国に過ぎないのだから大きくならないうちに叩くべきだ。
何の拘束力も無い国連安保理、そして六カ国協議、日本も考えるときが来ている。