戦艦「三笠」

皇国の興廃この一戦にあり全員一層奮励努力せよ
東郷平八郎率いる日本連合艦隊は戦艦「三笠」に
Ｚ旗を掲げて海戦に臨んだ。今から104年前の
1905年5月27-28日に掛け日本海で日露戦争の
総決算もいうべき日本海海戦が行なわれ、遠く
バルト海から曳航されて来たバルチック艦隊と
日本連合艦隊は、二日間の激しい砲撃戦の末、
バルチック艦隊38隻のうち4隻だけ残すという
潰滅的な打撃を与えて圧勝した。日露戦争の勝利は有色人国家が白色人国家を破った
衝撃的な出来事で世界は日本に向け、或いは賞賛し或いは警戒の目を濃くしていった。
海戦後の今日5月27日は勝利に酔って海軍記念日としたが、そこに謙虚の心を失う。
同盟国イギリスを始めアメリカの経済や同情的な協力体制があった事実を全て忘れた。
昔の栄光を胸に畳みながら一世紀を過ぎた今日も横須賀の岸壁で静かに休んでいる。