隠居の独り言(719)

夏になると今では風物詩のようになった新聞やTVの戦争の悲劇や懺悔・・
見聞きするたびに思うのは遠い過去の暗い話しはもういい加減にしてほしい。
マンネリのように叫ぶのは、二度と戦争はしない、平和に徹する、究極は
自衛隊も要らないという。理想は結構な話だ。だけど家に鍵を掛けないで
泥棒を防ぐことが出来ると思うのか。明日は広島に原爆を落とされた日だが
60年有余が過ぎて、絶えず広島の市長が核廃絶を叫んでも世界の国々には
虚しい負け犬の遠吠えとしか聞こえない。今の日本は平和だが今後も平穏な
時代が長く続くとはとても思えない。それは隣国に核保有超大国アメリカ、
ロシア、中国に囲まれ、おまけに北朝鮮保有国の名乗りを上げているには、
丸腰の日本で大丈夫なのだろうか。隣国に攻められれば手を上げるしかない。
今年の夏は、まさに衆議院選挙・夏の陣で自民・民主の一騎打ちの感じだが、
支持率の推移からすれば鳩山政権が誕生する勢いだ。マニフェストも揃って
子育て、高速道路、年金など内政問題は、それぞれ一長一短あっても日本の
将来を左右する重要課題の外交は自民・民主が大きく違っている気がする。
民主党鳩山由紀夫の政策の中心的な考えは「友愛」とかで、外交に対して
その精神は、権謀術数の狡猾外交の諸外国にそれが通じると思っているのか。
友愛の情で接すれば北朝鮮核兵器を放棄し、拉致問題も解決出来るのか?
インド洋の給油も来年で打ち切りの話だがこれで先進諸国と上手くいくのか?
それより大きな日本の危機は中国の海洋戦略で、最近はアメリカと友好関係を
盛んに行なって中国海軍幹部はアメリカ司令官に「ハワイから東はアメリカに
西は中国」との提案をしたというから太平洋進出の意図が丸見えで、現実に
日本の沖ノ島辺りに盛んに潜水艦が調査しているが、友愛で何と交渉する?
盟友の小沢一郎日米安保の防衛は第七艦隊だけでいいと発言したが、日本を
危うくしないのか。それとも日本独自で国を守る法整備をしようというのか?
鳩山由紀夫自民党の10年先のマニフェストにイチャモンを付けているが
政治家の本懐は100年の計を持つのが当然なのに目先の事しか考えないのは
責任政党の党首として何とも合点がいかない。きちんと説明を求める。