2009-08-07 朝顔 夏の花、朝顔が毎朝可憐な姿を見せている。 「あさがおに、つるべ取られてもらい水」 加賀の千代が詠った昔の風情はもう無いが 井戸、滑車、つるべ、ポンプはもはや死語、 井戸水の冷たい美味しさも、もう戻らない。 井戸端会議の近所付き合いも水道の普及と 人々の頻繁な出入りやマンションの林立で すっかり人情が薄れてしまったのが淋しい。 あさがおは、そんな人間社会の堕落とは関係なく今朝も元気に花を付けている。 真昼になれば萎んでしまう僅か半日の命だからこそ美しく愁いを感じてしまう。