隠居の独り言(750)

日本はどこまで国債という借金を続けなければならないのだろう。850兆円という
天文学的数字に飽き足らずまだ積み増している事実を政治家も国民も麻痺している。
借金が日本人の持つ総預金に間もなく近づく。国債を日本人が引き受けている内は
まだいいがこのままだと残り数年しかもたない。預金が底をついたらどうなるのか。
円安に歯止めが掛からず物価が高騰する。国債の利子は上がりインフレが現実になり、
生活はどん底になっていく。外国から借金してデフォルトまっしぐらに進んでいく。
借金は国家も家庭も同じだが一般家庭に例えれば、夫婦子供二人の平均的な家族が
年収400万円、欠かせない最低限の生活費を除いて年収以上の800万円もの借金が
ある計算で、返済はどうなるのか。おまけに年寄りに対しての医療費や年金の負担も
税金として大きく肩にのしかかる。将来起きるべき破綻の兆候はそろそろ見えている。
現代の状況は世の中のモノが売れなくなり製品価格は下がり企業の収益が落ち込み
雇用や賃金を圧迫して不景気の悪循環を引き起こすデフレは一直線に進んで必然に
経費の抑制つまり月給はこれから確実に下がるのは見えている。税収も毎年の如く
減り続けデフレスパライラルの危機状況は政府もご存知のはずなのにマニフェスト
言葉に財政抑制の気配はまるでない。鳩山首相よ、戦前・戦中を思い出すといい。
世界恐慌の後、不況が押し寄せ失業者が街にあふれデフレの後の反動は軍国路線で
軍事費は国家予算の40%を超え戦時国債を発行し、戦いは敗れ国債は紙くずに・・
お国のためだと家の中の金属を国に提供しても、まだ足りずに、遂に国は破綻した。
軍事と平時の差はあっても経済的に云えばそっくり道中は同じではないか。たしかに
これだけ借金を重ねたのは自民党の失政だが、やっていることは自民党とまるで同じ!
マニフェストなんてどうでもいい。自民党の愚策の後片付けするのが民主党の高度な
政治判断ではないか。日本の将来を明るくするための民主党であって欲しい。渇だ!!