隠居の独り言(766)

今年もあと4日、振り返ればブログを始めて早5年半を過ぎたが、ときどき
壁にぶち当る。こんな事をしていていいのだろうか?時間が勿体なくないか?
ただ淡々と日常を書くだけでつまらない?ブログとは何の意味があるのか?
これはマンネリそのものではないか?自問自答しながら今年もここまで来た。
最初は興味半分で始めたブログだがPCの操作も要領も分からない苦労も多く
どこまで続くか見通しは立たなかったが、教えてくださった方、拙文を読んで
くださった方、数々のコメントに励まされ、今まで続けられたと感謝している。
ブログのパターンも定まってきた。写真で日常の事、隠居シリーズの2コース、
「隠居」と名乗っているが小さな会社を経営しているので本当の隠居じゃない。
隠居という言葉に憧憬の念を持っているだけで実際に会社の商いをしていると
第一線で働く遣り甲斐や面白みで当分身を引くつもりはない。憧れの隠居像は
商家の主人、職人の棟梁などの座を退き、晴れて隠遁の身になって趣味三昧に
余生を送る本物の隠居で、落語に登場する横丁のご隠居さんは五つ星にあたる。
そんな隠居の身でブログを書きたいが、自らの器量の狭さは如何とも致方ない。
現代の隠居は会社を定年した人を指すが、自分の憧れは江戸のご隠居を上げる。
ブログはいいもの、脳にはインプットとアウトプットの二つの使い方があって
インは日々の体験、読書、芸事、旅行等の刺激を受けること、対してアウトは
それらの感想や知識を整理して言葉や文章で発信すること、ブログを書くのは
アウトそのもの・・高年の作家、画家、音楽等々の芸に携わるクリエーターの
いつまで若さを保つ秘訣はアウトプット機能を満遍なく使っているからだろう。
ブログに話を戻せばエッセーの中での自慢話や愚痴事は書かないのがマナーで
だからこそ発信するのも見るのも安心してお互いを祝福しあえるのではないか。
といって真面目な人の日常を綴る几帳面なブログなんて面白くもなんともない。
その辺りのサジ加減は、机上の日記帳と違ってネット上で公表する難しさだが
そこは自らを戯画化するテクニックと味付けが求められる。勉強のしどころだ。
気力、発想、文章力、そして時間も元手もかかる。たかがブログなのだが・・
今年のブログも今日でおしまい・・・来年も宜しくお願いいたしますm(__)m