隠居の独り言(892)

毎年楽しみにしているNHK大河ドラマが始まった。一年を通じて語られる
大河ドラマが始まると新年がスタートした感じでこれからの展開が興味深い。
昨年は福山雅治が演じた「竜馬伝」の幕末時代、一昨年は妻夫木聡が演じた
天地人」の戦国時代、3年前は宮崎あおいが演じた「篤姫」の幕末時代と
戦国と幕末が交互になっているのは日本史の中でこの二つの時代が大動乱の
燃えたぎった当時の人は殺し合いの人間性を失った時代でも歴史が過ぎれば
最も緊張感があり欲望と愛情の相反する人間の葛藤が興味をそそるのだろう。
今年の大河は、姫たちの戦国「江」。戦国の時代で生臭い男共の戦いの中で
艶やかに咲いた美女三姉妹の物語で、原作と脚本家は3年前の大ヒットした
篤姫を書いた田淵久美子の執筆による。篤姫人気の柳の下の泥鰌になるか?
それは今後のお楽しみだが、戦国の英雄、織田信長豊臣秀吉徳川家康
深い関わりを持ち歴史的にも重要な役割を演じた美しい三姉妹の波乱万丈の
彼女たち物語は興味深い。大河が始まると、いつも興味が湧くのは配役陣で
キャスティングというのは考えると面白い。大河ドラマには誰もが歴史上の
イメージがあるので、うまくはまった時と外れた時の落差がとても大きいが
今年はどうだろう?とりあえず三姉妹の宮沢りえ水川あさみ上野樹里だが
宮沢りえは、茶々よりも母の天下一の美女と称された、市のほうが年恰好も
似合う気がしてならない。水川あさみ上野樹里は、これからの演技次第で
初、江の役に期待したい。物語は織田信長(豊川悦司)の妹・市(鈴木保奈美)が
政略結婚で北近江の浅井長政(時任三郎)に嫁ぐところからスタートを切る。
江が見た安土桃山時代の絵巻を現代版にした今年のドラマはとても楽しみだ。