隠居の独り言(948)

一昨日、東京江戸川区で発生した交通事故で女性3人が巻き込まれて一人が死亡し
二人が重体とか、運転していた81歳の老人はアクセルとブレーキを踏み間違えて
歩道のガードレールや街路樹をなぎ倒しながら突っ込み横転したという。つい先日も
我が家近くのゴルフ用品店に69歳の男の運転する車が突入し数人が負傷したばかり・
警察庁の調査では65歳以上の老人が起こした交通事故は10年前に比べ1,5倍に増え
75歳以上で2倍になっているという。今年は免許証の書き替えだったが70歳以上は
教習所での様々な講習と実地運転を行い、更に「認知症」の診断が義務となっている。
それにしても事故は他人事でない!自分も「紅葉マーク」を付けて運転する年齢だが
仕事や出勤に車は欠かせないし休日ドライブも楽しいものだ。運転で老いを感じるのは
高速道路等で他車の速いスピードの流れに沿っていくスタミナが薄れた気がするので
出来るだけ外側車線を走行するようにしている。若い時分はスピード感を楽しむのが
ドライブの醍醐味だったが身体の老化とともに気持ちにも若い運転に付いていけない。
車の運転は精神面で絶えず気を配っている必要なのは言うまでもないが、信号は赤で
止まらなければならないし人が横断しようとすればこれも停車する。それらの不可避で
急激に絶えず変わる環境の変化にいかに効率的に対処するのが車といえる。老若の差は
ストレス反応が円滑に回転する早さの違いだろう。ストレスは運転ばかりではないが
車という危険物と隣り合わせで暮らすには普段のライフサイクルを見直すのも必要だ。
健康的な規則正しい生活面と、何事にも言えるのは、ざっくばらんになれる性格か、
何でも話せる家族や友人がいるか、没頭できるものがあるか、運転には環境や性格は
無縁でない。初めて18歳で運転免許を取ってウン十年、現在までの無事故を誇るが
明日は分からない。運転に心せねばならない事は静かな平常心、これからが大切と思う。