隠居の独り言(956)

管内閣に弔鐘が鳴りはじめている。でも首相はお構いなし、踏まれても嫌われても
執念を燃やすのは立派としか言いようがない。その面では見習うべき闘志といえる。
このほど延命策のため小幅な内閣改造をしたが内閣の閣僚人事や省庁の名を見ても
誰が誰だか何のための省庁なのかさっぱり分からない。今回の松本復興担当大臣の
傲慢無礼の態度は管内閣失格を象徴しているともいえるが震災から四か月も経って
国会も機能のスピードが遅く適格なリーダー不在は日本国の悲劇とでも言うべきか。
与野党問わず今はどうして傑出した政治家が現れないのか?戦後の高度成長期に育ち
理屈は一人前でも苦労知らずのお坊ちゃん政治家に期待するのは無理というものか?
歴史を振り返って日本人の心が最も輝いていたのは明治時代で当時は精神性が極めて
高い国だった。幕末から明治にかけての日本の総人口は3000万人しかいなかったが
吉田松陰高杉晋作坂本竜馬西郷隆盛大久保利通など、キラ星のように多くの
偉材が日本に現れた。明治になって日清、日露戦争をはじめ日本が勇戦をしたために
A・A諸国の民族が白人による数世紀にわたった醜い支配から解き放たれたし日本の
多くの若者が有色人種解放のため戦場に殉じた。その事は世界に誇るべき史実なのに
戦後のGHQの洗脳と左翼の教育のために自虐的思想が植え込まれプライドを失った。
あれから大正・昭和・平成を経て日本の人口は1億2000万、明治の4倍に増えたのに
反比例して偉材が居なくなってしまったのは戦後の自虐的教育の結果としか思えない。
そして先人の後塵を拝しようとする気概も感じられない。管直人が総理になった時に
「目指すは高杉晋作奇兵隊」とイキまいたが「よくいうよ」の感がしないでもない。
大震災を機にもう一度栄えある日本に立て直したいのは国民全ての悲願であるはずだ。
それには管内閣を終了してもらわねばならない。