蝉しぐれ

harimaya2011-08-05

今年もようやくセミの鳴き声が喧しくなってきた。
夏芝居も蝉時雨の音曲が入らないと様にならない。
蝉は成人して僅か数日の寿命だが短い生涯の中で
恋をして子孫のために産卵をする。鳴くのは♂で
♂同士が歌の上手さを競い♀に気に入られた♂が
恋の成就ができるが♂にとっては実に涙ぐましい。
それは蝉に限ったことではないがこの世の動物の
殆どが♀をめぐって♂同士が或いは戦い、或いは
傷つき、死に物狂いで自分の子孫を残そうとする。
森羅万象、生物の殆どの♂は戦うために生まれ負ければこの世に生存の価値が無い。
生物(人類も含めて)の進化はこうして厳選されたDNAの改良が続いて今がある。
「恋し恋しと鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」蛍の♂も光の美しさで勝負する。
小さな生き物でさえ一番を狙って懸命に生きているのに人間さまも見習わねば・・