隠居の独り言(1014)

消費税論議が活発だ。民主党自民党も消費税10%にし社会保障に充てるという。
今の制度のままでは年金や健保などの社会保障費が年々1兆円ずつ増えているから
増税しないと財政が破綻する。理由は分らぬわけではないが消費税UPには反対だ。
消費税を上げないと財政破綻するというなら欧米諸国が20%近い税を取りながら
何故ギリシャ、イタリア、スペインのように破綻危機に陥るのだろう。日本だって
1000兆円の借金で首が回らないが、こんなになってしまったのは何十年も前から
与野党含めて政治家たちが選挙目当てに無駄なインフラや身勝手なバラマキ政策で
お金を使い過ぎた結果であるのは誰の目にも明らかだ。借金の利息が歳入を上回る
国家財政は既に破綻の域に達しているのにここで消費税UPで賄うとはお笑い草だ。
もし消費税を上げるのなら借金の返済に充てるべきなのに未だにインフラの拡張や
社会保障の更なる拡充を唱えるのは呆れてものが言えない。一般の家庭で例えれば
借金が増して更に収入が減ったなら家計は当然に生活の質を下げなければならない。
衣服の購入を控え食事は質素にして教育費、交際費等の雑費も控えて家族みんなで
無駄を省かないと家庭は破綻する。これからの少子高齢化天文学的借金を後輩は
返済することが出来るのか?将来に日本の国家財政が破綻して外国に頼るとしたら
外貨準備高世界一の中国に日本国債全てを買い取られ属国になるのは必至といえる。
そんなシナリオを政治家も国民も考えたことがあるだろうか?日本人は呑気過ぎる。
考えれば今の日本は贅沢すぎると思う。食べるもの、着るもの、空調の利いた家々、
清潔な町や国土、世界一の治安、国民皆保険、生活に事欠かない老後の年金、等々、
それらの殆どは実は国債という名のバブルのツケではないか?そして今まで贅沢に
慣れてしまってそれに気付こうとしない国民の無神経さも悲劇の一歩と思うべきだ。
質素を旨とした日本人の伝統の美徳はどこへいってしまったか?消費税を上げても
焼き石に水で増税論議よりも国民が生活のレベルを下げるしか方法が無いことを
政治家は語るべきだ。目先ばかり考える日本人よ!国家百年の計は今を置いて無い!