隠居の独り言(1042)

音楽の楽しみ方は様々だがステレオで聴くも良し、コンサートに出かけるのも良し、
歌うことも楽器を演奏するのも音楽の楽しみは尽きない。音楽は「癒し力」と思う。
高齢化社会に入って心身ともに疲れ気味の現代人は、歩くことで身体の健康を養い
音楽で精神の健康を養うのが、中高年の健康的な日々の二人三脚ではないだろうか。
趣味の音楽はギターの弾き語りだが今では息の合った三人とラテンを楽しんでいる。
ギター弾き語りというのもピンキリでコードとリズムのみで歌っている人もいれば
甘くて情熱的なギターの持ち味をきちんと奏でボーカルも本格的に歌う名人もいる。
確かにギターを歌うように奏でるのは難しいし、それに被せて声を出して歌うのは
相当の訓練を要するのは言うまでもない。歌と楽器の違った楽章を同時に演奏する
弾き語りは一人二役のようで脳を二分割しそれぞれ独立させなければ曲にならない。
しかもどちらに偏ることなく両立させることの難しさは演奏しなければ分からない。
以前はギターアンサンブルに所属して音色と音を合わせる楽しみに没頭していたが
様々な楽器のアンサンブルの中でもギターの生の音色の美しさは群を抜くがギターの
持つ音域の範囲での合奏なので音の高低の広がりと生演奏の音量の弱さが課題だろう。
ラテントリオは音を補うためにアンプを用いる。ソプラノ、テノールバリトン
声のパートと、ギターはレキント、ギター、ベースの重厚な音粋の広がりを実感し
音を合わせることと語感豊かなスペイン語の歌詞で恋のトキメキの歌を歌っている。
習い事にターミナルは無いがハイレベルの仲間と一緒に演奏できる喜びは替え難し!
趣味は元々楽しい事、本当に好きな事だから真剣にやらなくてはいけないと実感する。
「どうせ趣味だから」という人の気が知れない。それと大好きなものであるからには
多少のお金がかかるのは当然で、趣味をケチっては折角の前向きの豊かさが消える。
ギターを趣味として20数年が過ぎたが、つくづく思うのは良き師匠、良き仲間との
出会いがいかに大切なのかということ、それによって腕前も、充実感も、楽しさも、
ひいては人生観も大きく変わっていく自分を感じている。ギターを習って良かった!