隠居の独り言(1043)

消費税論議が盛んだが1000兆円にも膨らんだ国の借金を返すためには国民の負担も
覚悟しなくてはならない。その当たり前の借金返済のための税のはずなのに政治家は
社会保障だの弱者救済のために増税をお願いしたいと尤もらしく言うのは違っている。
消費税の5%を10%に増税しても国債年利2%、20兆円にも達しない。焼け石に水だ。
増税反対をいう政治家は一見は正義の味方のようだが、今までの膨大な借金の原因は
選挙目当てのバラマキが積もり積もって天文学的な数字になったのを国民は知ろう。
二度と政治家の甘い公約に騙されてはならない。何もしなくても秒単位で増え続ける
国債を何とかしなければならない解決の道を訴える政治家は残念ながら見当たらない。
23年度の国家予算概算要求額は史上最高の100兆円という。呆れてものが言えない!
国会議員や公務員は半分でいい。新規公務員募集削減というが高給公務員を削減せよ!
議員、共済年金撤廃し年金一元化天下り全面廃止など、どうして政府は出来ないのか?
少しの事からでも始めたい。大阪市橋下徹市長は70歳以上の市民が無料で地下鉄
バスを利用できる制度を見直す事を提案した。大賛成だ!東京も同じで無料バスのため
約100億円の支出をしている。これから高齢化社会に入り70歳以上の交付対象者が
巷に溢れその存在意義を問われているので廃止は当然だ。老人を大切する風潮もいいが
老人も甘えないで今の年金や医療の制度を根本から直す時が来ているのを意識したい。
一昔前まで年金や医療保険など無く、老いては子に従い命尽きるまで仕事に従事した。
社会構造が菅笠被った一次産業から会社の二次産業が生まれ定年・年金制度が出来た。
人口構成で老人が少ない頃は制度もうまく稼働するだろうが、これからは少子高齢化
確実に進み平均寿命が延びている今は「老人」の定義を今の65歳から10年程伸ばし
75歳辺りがいいのではないか。平日昼間の盛り場で何もせず過ごす老人の多いことよ。
人の体の構造は働くために出来ている。動きが止まれば内臓も筋肉も退化して老化の
加速を早め心身の衰えを待つばかりだ。日本の平均寿命は世界一だが平均健康年齢は
さほどでない。介護される年寄りの平均年数は男6年、女8年というが少なくしたい。
老人よ、働こう!定年、年金、医療などの国の制度の根本も必要だが健康のためにも
国家財政のためにも将来を担う若者のためにも意義ある人生を送りたいと願っている。
消費税増税は老人対策がセットだから社会保障の無駄を検討したい。