隠居の独り言(1058)

俗に「二股」という言葉がある。塩谷瞬という中高年には馴染のない若手俳優
モデルの冨永愛料理研究家園山真希絵 に対して二股交際したから週刊誌や
ワイドショーが放っておくはずがない。どうでもいい話だが世の中は天下泰平だ。
でも刻々と変わる政治の世界は天下泰平というわけにいかない。今国会会期中に
消費税引上げ法案成立に政治生命をかけるという総理大臣たる野田佳彦がここで
民主党元代表小沢一郎自民党総裁谷垣禎一の二人にモーション掛けるのは
三面記事的二股騒動に似て実に情けない。野田首相は乾坤一擲とか一期一会とか
大きなことを言うのなら最初から消費税増税を反対する小沢一郎になぜ会うのか?
権謀術数の策士のような小沢一郎にとって若き後輩の野田佳彦が敵うはずがない。
総理の政治生命という言葉は実に重いものであって内部の意見や他党の考えなど
憚ることなく自らの信念で進むのが当り前でありこれでは総理の資格が問われる。
年金改革、社会保障子供手当等々民主党マニフェストの何もかもがダメな以上
国民に素直に話して出直す以外にないだろう。野田総理も無責任だし小沢一郎
いまさら消費税増税反対もないはずだ。ここは思い切って国民に信を問うために
解散総選挙以外に選択肢が無いと思うのだが政治家という地位に恋々とする様は
未練がましくみっともない。日本という国家のツキの無さは東日本大震災の時は
無能の失政をした民主党政権だったし神戸淡路大地震の時は総理が社会党だった。
昔を辿れば大正12年関東大震災の時は総理大臣が交代中で内閣は不在であった。
国債は1000兆円に迫り国の財政は借金で首が回らずギリシャのように破綻寸前で
しかも危機意識が政治も国民も感じていないのは日本総能天気と云わざるを得ない。
野田総理よ、二股はいけない。二兎を追うものは一兎をも得ずの格言を思い出そう。
そして小沢一郎よ、中国とアメリカと二股掛けている外交の真似事は国を滅ぼすぞ。
ここは国民に信を問うしかないだろう。野田総理の決断を待っている!