隠居の独り言(1086)

竹島の領有権をめぐり野田佳彦首相が韓国の李明博大統領におくった親書を即刻に
見もしないで送り返した非礼な態度は李明博大統領が自分で自分の首を絞めている。
周知のとおり竹島は戦後間もなく李承晩元大統領が一方的に李ラインと称し日本海
軍事境界線を引き自分勝手な解釈で韓国の固有の領土というウソにウソを重ねてきた。
今回の大統領のとった行動はここが紛争地域であるということを世界中に知れわたり
極東の日本海に人も住めないほどの小さな島に領土紛争がある事、韓国が異常なまでに
我が領土と様々な場所で声高に主張したのは韓国にとっては裏目になり日本にとって
プラスになる結果となる。しかし韓国自身がそれに気づいていないのがとても悲しい。
韓国が問題にしている従軍慰安婦も日本やアメリカの資料は強制連行の状況の下での
痛ましいものは見当たらないという。これらを平成のモラルの感覚で心情的、情緒的に
とらえては大きな誤りを犯す。韓国の慰安婦たちがお金も渡されずに強制的連行され
レイプと同じ性的被害を受けたかのような記述は歴史の事実に反している。当時では
世界の殆どの国が公娼制度があり兵士と慰安婦の関係は習わしであって日本人だけが
娼婦を虐待や蔑視したとは思えない。しかし昔から韓国人は地政学的にも歴史的にも
可哀相な立場の人達と感じる。19世紀までの朝鮮半島は北方の満州族モンゴル族
西方の漢民族に絶えず侵略され植民地化された。特に中国から王朝が変わる毎に新たな
支配者が大軍で半島を占拠した。その都度恭順の意思で接するしかない小国であった。
かたや東の日本からは秀吉の朝鮮出兵で痛い思いをさせられた。明治に日本に併合され
大戦後には解放されるはずが米ソの勝手で南北に分断された悲劇も含めて同情したい。
だからって皇室への侮辱といい今回の李明博がとった一連の諸行為には納得できない。
韓国の痛みは経済も大企業の殆どがグローバル化の名の下に外資に席捲され韓国人が
いくら働いても収益はアメリカをはじめ外国人株主の配当に充てられ人々はますます
貧しくなっていく。韓国経済は借り物的だ。日本から部品を買い続けパテント料を払い
外国人労働者が組み立ててウォン安に乗じて輸出を増やしてきたが数字だけの景気だ。
会社員は40歳で肩を叩かれ20代の若者失業率は20%を超えているという。政府は
多くの矛盾を抱えている実態を半日というスローガンで国民の心を紛らわせている。
それは中国とて同じで韓国との違いは共産国家と民主国の別だけで日本に刃を向ける
姿勢は変わらない。さて日本はどうする?強力で冷静な指導者の出現が待ち遠しい。