隠居の独り言(1088)

1945年9月2日に浦賀沖に停泊するアメリカ戦艦ミズーリ号の甲板上で5年に亘る
太平洋戦争の終結を意味する日本の降伏文書調印式が行われた。連合軍の最高司令官
ダグラス・マッカーサーをはじめ全ての連合軍高官が出揃い日本側は重光葵政府全権
外務大臣)と梅津美治郎大本営全権(参謀総長)他に随員数名だった。甲板上には
星条旗が掲げられ数百名の米兵の前で重光は降伏文書に署名させられ屈辱を味わった。
直後に重光葵梅津美治郎美治郎もA級戦犯として捕らえられ梅津は獄中死している。
ロシアは連合国と日本が戦争を終えた8月15日を終戦と認めずこの9月2日として
日本領土であった千島・樺太に攻撃を緩めなかった。戦争に負けるとは惨めなものだ。
アメリカは戦争末期に日本の各都市に無差別爆撃し、そのうえ広島と長崎に原爆まで
落としたが、爆撃しなかったら太平洋戦争は終わらなかったというアメリカの勝手な
プロパガンダで日本人の大量殺人が行われたことを肯定していたのを忘れてならない。
1945年時の戦況は日本海軍は既に船の大半を失い制海権は完全にアメリカ軍に奪われ
サイパン硫黄島を落とされ制空権も無かった。空襲も爆撃機B29はサイパンから
日帰りで行われ、護衛する戦闘機P51は日本近海に浮かぶ米空母から発進していた。
原爆を使わなくても戦争は既に決着がついていたのに更なる原爆使用は世界を恐怖に
陥れるためで、どのぐらいの破壊力があるのかを日本の庶民に向けて試したとみえる。
それは人道主義を掲げるアメリカの本心を今更ながら見えた気がしてならない。広島
長崎の人の受けた塗炭の苦しみや戦争で家族を失った悲しい出来事も戦争に負ければ
戦争の全責任を負わされ賊軍の汚名でA・B級戦犯という名で多くの命で償わされた。
国民には賠償、謝罪の限りない繰り返しは今にも至っている。弱いものいじめの人間の
賤しい心は国単位になっても変わらない。近隣の中国や韓国も子供の頃からの教育で
反日が国是となり何かにつけ日本に対して威嚇や脅迫で島や金を奪う狡猾さだ。しかも
日本政府は半世紀以上過ぎても彼らのご機嫌伺いの弱腰外交は何とも情けなすぎる!
戦争はまだ終わっていないと自分は思う。近隣諸国に馬鹿にされ日本の自尊心までが
喪失してしまっているのは、きちんとした憲法、軍隊をもっていなからだと自覚しよう。
日本人は人が良すぎる。日本の常識は世界の非常識と心掛けよ!