隠居の独り言(1131)

新しい安倍晋三政権は崩壊寸前の日本の国を再建するために生まれてきたと思いたい。
今に思えば民主党政権の首相を勤めた鳩山由紀夫管直人等は総理の器なく幹事長を
勤めた小沢一郎も含めて昔の平家物語に似た「民主党にあらずんば」の驕りがあった。
長く醸成された日米関係を危うくしたのは鳩山元総理であり尖閣竹島問題の日本の
立場を辛くしたことを未だ気付かず再び中国で誤った情報を流すのは罪一等に値する。
管元首相も東日本大震災の初期の処置を誤って被害を大きくしたことにも反省がない。
小沢一郎にいたっては子分の百数十人を連れて中国詣でをして国家の尊厳を損ねたし
当時は役の無い現在の習近平国家主席を陛下に会わせるという皇室の慣例を無視した。
先だっての衆議院選で民主党が大敗したのも無定見で無責任な政治の結果といえるが
しかし今でもマスメディアを含め国民の多くが傍観者の気持ちで日本の危機的状態を
知ろうとしないのは何故なのか?知るのが怖いのか?多くの人が「電気代を上げるな」
原発の中止を」「医療費負担を増やすな」「年金の増額を」などと無理な要求ばかりで
国家的危機意識がまるで見られない。国債が1000兆円に膨らんでいるのを見つめよう。
家庭に喩えれば5人家族で5000万の借金がありお父さんの月給が50万円で生活費が
100万円も掛かっている現状はやがて一家は破産する。それでいて家族達は小遣いの
増額をお父さんに要求している。これでは国の天文学的な借金が増え続けるばかりだ。
普通ならお父さんの月に数回のゴルフや酒代を縮小するべきだしお母さんの交際費も
加減するだろう。政治家の国会議員削減も口だけで実行できないのは議員の資格ない。
議員の歳費も諸外国に比べて相当に高いが議員一人ひとりの公僕の意識が無さすぎる。
地方公務員の給料も然り、なぜ国家公務員より高給取りなのか、説明しないのは何故か。
先の選挙で東京と大阪の首長が名乗りを上げたが「地域主権」とか「道州制実現」とか
言う前に国家の危機に対しての地方の意識は何なのか。国民も考えよう。膨らみ続ける
医療費に歯止めを掛けるのは高齢者も今の1割負担から2割負担にする気持ちが必要だ。
生活保護者の受給額が国民年金より高いのも納得できず、その上に医療費も無料とは
弱者救済も度が過ぎている。統計によれば国民の所帯の三割が単身か夫婦二人だけで
ますます増加する高齢者人口は、国家の収入が減り歳出が増えることを意味している。
安倍晋三総理に最も望んでいるのは国民に今の内外の危機的な状況をきちんと説明し、
そのうえで将来の日本像を語って欲しい。